職種別ターニングポイント「パティシエ編」

パティシエCさんのターニングポイント

パティシエCさんのターニングポイント
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Cさんのターニングポイント

パティシエとして働いているCさんのパティシエとして働くことになったターニングポイントを体験談として紹介します。誰しもが経験したことのあることがパティシエを目指すきっかけとなったそうです。

調理実習の感動

共働きの家庭で育ったこともあり、母親の手作りのおやつを食べたこともなく、そもそもお菓子がどのように作られているのかも全くわかっていなかった小学生の頃。そんな小学生の私がお菓子作りを目の当たりにして、どうお菓子が作られているのかを知ったのは調理実習でした。
その調理実習ではケーキを作るのが授業内容となっていたため、卵白をかき混ぜているとメレンゲに変わる瞬間やスポンジが焼きあがる甘い匂いなどを体験しました。その真っ白なメレンゲに変わる様子や匂いなどのお菓子が出来上がるまでの行程は当時の自分が全く知らなかったことでした。結果的にこの調理実習をきっかけに「おいしいお菓子を作れるようになりたい」と思ったことがパティシエとして働く第一歩だったことは間違いありません。

現場からスタート

パティシエになることを考えれば、高校を卒業した後に製菓の専門学校に通うことが一般的です。しかし私の場合は自宅から通える学校もないことと、一人暮らししながら学費を払うことは難しいことから断念しました。そこで学校で学ぶことを諦め、現場に飛び込んで学んでいくことを決意しました。未経験だった私を雇ってくれるところも見つかり、運良く洋菓子店に勤めることができました。
小学生の頃からの夢であったパティシエとして働けることに胸を躍らせていたのも勤め始める前までで、実際に働いてみれば材料の名前も道具の名前も全くわからずにおろおろと右往左往していました。洗い物をしようにも銅鍋を洗うレモンの使い方もわからなかったりと、ただ上司に怒られていた思い出ばかりです。

ターニングポイントの重要性

パティシエとして現場から始めた私は上司に怒られてばかりでよく泣いていましたが、それでも辞めずにパティシエとして仕事を続けられことは紛れもなくあの頃の調理実習の感動です。あの時に感じた感動を思い出すことで何度でも頑張れる気持ちが湧いてきました。
調理実習でお菓子作りをしてもここまで感動する人などは少ないかもしれませんが、十人十色なので逆に私が興味を持たないことに強い感動を覚える人もいるはずです。自分の経験から、感動したことに素直になれればきっとそれがやりがいのある仕事で働くターニングポイントとなることに間違いないと考えています。