デザイナーAさんのターニングポイント

Aさんのターニングポイント
現在デザイナーとして働いているAさんの人生のターニングポイントを体験談として紹介します。デザイナーを目指している人やデザイナーに興味のある人にとって良い参考になるターニングポイントのはずです。
漠然としていた高校時代
高校時代は理系のクラスにいました。その理由も目指したい仕事のためというわけではなく理系の方が潰しが効くこと、そして得意科目が理系だったということからです。そんな状態だったことから行きたい大学や、やりたい仕事というのも明確になっているわけではないため、進路の岐路に立たされた際に校風から国公立の大学を受験しました。しかし、目的のない勉強に疑問を抱いていたことからなんとなく受けて教育学部の受験を失敗し路頭に迷う結果になります。
ヨーロッパへ飛ぶ
行きたいと思っていたわけではない大学の受験に落ちたので特段落ち込むこともありませんでしたが、それでも高校を卒業してからのことが決まっていないことに不安を覚えていました。そんな中で少し現実逃避のような気持ちもあったかもしれませんが、特にあてがあるわけでもない海外へ行こうと考え始めました。結局このような考えを押し通して両親を説得し、イギリスへ行くことに決めました。
イギリスで生活を始めた頃は言葉の壁にすごく悩まされたり、日本の食事が恋しくなったりとホームシックになりました。しかしそんなことを考えていたのも忘れるほど、学校が始まってからはまさに忙殺という言葉がぴったりの日々でした。イギリスでの学校生活はとても忙しく、授業についていくことと言葉の壁を壊すことに夢中になっているうちにいつの間にか毎日が楽しく充実していきました。
デザイナーとしてのターニングポイント
当時通っていた学校はiMacを使用していたため、教室にはiMacがずらりと並んでいたのがとても印象的だったそうです。そしてグラフィックデザインを専攻している人たちがその並んだiMacを使っている姿を見てグラフィックデザインの専攻を決めました。今考えるとこれがターニングポイントでした。
ご覧の通り、全く考えるわけでもなくただ格好良いといった単純な理由からグラフィックデザインを専攻しましたが、結果的にその知識を活かして現在働いているデザインの仕事もやりがいを持って働けています。海外へ行ったこと、大学を落ちたことも一つのターニングポイントと言えますが、デザイナーとして働いている今の一番大きなターニングポイントになったことは、「教室に並んでいるパソコン」です。こういった感覚的なことが将来の職種を決める上で重要なことなのかもしれません。